念願かなって北アルプスに(八方尾根~鹿島槍ヶ岳)記録


日   時  2012年(24年) 8月19日(日)~21日(火)

        前夜発車中仮眠 小屋2泊3日
個人装備  夏山標準装備+防寒対策、着替え共同装備
      細引6Ф×20m、医薬品等
メンバー   セとナ他2名



コース及び時間
 第一日  
   自宅19:40 最終20:10→高速20:30→長野IC23:30→
      八方駐車場24:30(車内泊)
 
 第二日  
   八方駐車場(朝食)6:45→ゴンドラ駅6:50~7:10
   (車代行・送ってもらう0:05)
   →ゴンドラ+リフト→ 八方池山荘7:55→八方池8:45~50
   → 丸山ケルン10:00~10:05 →唐松山荘 10:55   
   → 唐松岳往復 → 唐松山荘 11:40~12:35
    (昼食、昼食中強雨)→ 五竜山荘15:05
 第三日 
   五竜山荘5:30(4:00起床 5:00朝食)→五竜岳6:25~35
   → キレット小屋10:00~30(昼食)
   → 鹿島槍ヶ岳北峰12:05~10 → 南峰13:05~15 
   → 布引山14:00~10 → 冷池山荘15:05
 第四日 
   冷池山荘5:55(4:30起床 5:00朝食)→爺ヶ岳中峰
   7:05~20→爺ヶ岳7:30~40→種池山荘8:15~9:00 
   →柏原新道登山口11:25~45→薬師の湯11:55~13:45
  (入浴・昼食) →長野IC15:00 → 高速17:50
   → ラーメン店(夕食)18:00~45 → 自宅19:40

 八方ゴンドラアダムス駅は混雑していて切符売り場には
 長い行列が出来ていた。
 始発は7時だが7時10分になってしまった。

 ゴンドラやリフトからはツリガネニンジンマツムシソウ思われる
 花々を見ながらの40分は短く感じられた。
 八方尾根はハクサンシャジンマツムシソウ、ウメバチソウなどの花が
 咲き乱れ、もう秋の気配が漂っている。

 一方で雪解けが遅かった付近ではチングルマアオノツガザクラなど
 早春の花もられ、春夏秋の花が入り乱れて咲いている。
 上部はガスにより周囲の山々のアルペン的景観は得られなかったが、
 登山道を飾る花々予想を超えて豊富で大満足だった。

 唐松山荘に着くと西側はガスが切れ唐松岳が見えていた。コマクサ
 見ながら山頂に行く。
 山頂からの眺望は全く望めなかった。
 あきらめて山荘に戻り昼食にする。
 食べ初めて直ぐに雨が降り出した。
 慌てて雨具を着けたが本降りとなる。

 雨が小降りになるのを待ち五竜岳に向かう。
 雨具を着けたり脱いだりしながらの岩歩きとなった。
 五竜山荘は「イワギキョウ」の二階、垂直の梯子がかかっていて 
 
「酔ったら落ちるよ~」「キレットの訓練だ」
 なんて冗談を言いながら
「こんな所で怪我しちゃ洒落にもならないよ」
 慎重に上り下りした。

幸い酔っていても落ちずに済んだ。
早速若い単独の女性と中高年の二人の男性を交え何時もの
ごとウイスキーで夕食まで楽しい宴は続いた。
夕食は着いた時からカレーとわかっていた。
味噌汁は美味しかった。

消灯は9時、雨が降り続き中々寝付かれなかった。
朝になってみんなに聞いたが「降っていたの。ほんとに~」だって
朝立ちの計画だったが岩が雨に濡れている事もあり、朝食を食べてから
発つことにした。
結果的にこの判断が正しかった。
温かい御飯に味噌汁は美味しかった。
昼弁当を頼んだけど、これがみんなあまり食べられなかった。
あまりにも豪華すぎて(鶏肉だらけ)見ただけでお腹一杯。
下山するまでザックの中にでんと納まっていた。

五竜岳に行く途中から単独の女性Tさんと一緒に行動する。
お花も山も沢山知っているので色んな事を教えてもらった。
五竜岳山頂からは数年前に歩いた釼岳が一望、
     思い出が蘇る。
まだ乾かない滑りそうな岩峰を一つ一つ慎重に超えていく
淡々と越えていくと何時の間にか八峰キレット小屋が見えた.
同じテーブルで言葉を交わした男性二人連れ。
後でわかったのだが親子だった。
この時の出会いが冷池山荘での楽しい宴の始まりだった。
弁当はあまり食べられずが持参したミカンを半分ずつ食べた。
うまかった。

八峰キレットは勉強しすぎでどんなものかすごく不安だった。

小屋での訓練が幸をなしたのか、ハシゴに鎖、思ったよりもあっけなく
通りすぎてしまった。
この先まだまだ続くのかなと思っていたけど・・・・
途中ペースダウンしたのでTさんに先にいってもらった
「そこが鹿島槍ヶ岳北峰ですよ」と先行していた
Tさんに声を掛けられ、途端に元気になった。

荷物をデポして山頂に向かった。
分岐に戻って又々が持ってきたグレープフルーツをみんなで食べた。
美味しかった。
後に小屋での瓶論議に・・・
出発しようとしていたその時、
なんとなんと見覚えのある顔が・・・

まさかね。こんな所で

同郷で近くの山で時々会い顔は知っていたが
詳細は知らなかった。
が気になっていたブログ名を聞いたら、やはり登山・花日記
yamasanpoさんだった。感激

冷池山荘には予定時間より早く着きそうだった。
尾根西側にトウヤクリンドウなど乾燥地系の花、
東側は切れ落ち草原系の花々が群落を形成しているお花畑を眺めながらのルンルン歩き

山荘は2階の一室の下段、松本から来た3人の女性と
同室になった。
談話室でキレット小屋で会った親子と一緒に夕食までお酒を飲み、会話が弾み楽しい宴会は続いた。
部屋に戻ると冷え冷えのビールの差し入れ、親子からだった。ありがとう。ご馳走様。

翌日親子は早立ちして行った。私達は5時からの朝食を食べ、Tさんと共に爺ヶ岳に向かう。
種池山荘からは蓮華岳と左の尾根との間に水晶岳が顔を
出している。
コーヒーを飲みながらゆっくりまったりした時間を過ごす。

ここで又まさかの・・・声をかけられ振り向くと、五竜山荘で一緒に宴会をした千葉から来たという男性。一旦遠見尾根を下り柏原新道を登って来たという。これから爺ヶ岳を登ると言っていた。

色んな人がいて色んな事が起きて本当に楽しいアルプス山行だった。
Tさんは新越山荘に、私達は柏原新道を扇沢に、男性は爺ヶ岳へと別れた。
緩やかな石畳のような道は中々下らず長く感じた。
登山口は車で一杯、路肩まで駐車してあった。回送してあった愛車をみてようやく皆ほっとした。

薬師の湯で三日間の汗(垢)を流した。「一度では泡がたたないよ~」「二度でもダメだよ」
「気持ちいい~」
湯上りに美味しそうにビールを飲む仲間を横目に
「湯上りにはコーヒー牛乳が一番よ」
美味しかった。ザルソバを食べ一路家路に・・・

地元のラーメン屋さんで野菜たっぷり塩ラーメン(三日間野菜不足だったので)餃子を食べ折角絞ったお腹は又元に戻ってしまった。
久しぶりに我が家でぐっすり眠り大満足の北アルプス山行
でした。


8 件のコメント :

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    yamasanpoです。
    お疲れ様でした。
    素晴らしい山行でしたね。
    好条件に恵まれることは少ないですから。
    益々、山の魅力に引き込まれてしまいますね。
    今後はどちらへ?
    私達はアルプス山行が続いたので今週は一息。
    参考までですが、長野IC23:30 で降りたのですか。
    24時過ぎれば高速代が半額になるのに。
    それと車の回送費はどの位かかるのですか?
    差支えなければ教えて下さい。

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  2. セとナのルンルン山日記2012年8月25日 11:04

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    yamasannpoさん こんにちは。
    本当に素晴らしい山でしたね。まだ余韻に浸っています。折角出来あがった足なので、夕方筑波山に登って夜景を見ようかな?なんて思っています。高速は土曜日だったので半額でした。ありがとうございます。回送費は九千円でした。去年計画した時は八千円だったので代行会社の方が恐縮していました。親切でした。
    秋は今の所お天気にもよりますが、飯豊か朝日を考えています。

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  3. デイダラボッチ2012年8月25日 19:20

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    セとナさん、こんばんは。
    八方尾根~唐松岳~五竜岳~鹿島槍ヶ岳~爺ケ岳~柏原新道という
    ロング&ハードな縦走山行。ハッピーで始まり(途中もハッピーだらけ!?)
    ハッピーで終わったようでおめでとうございます。
    写真からも文章からも、素晴しかった山行の様子が伝わってきました。
    私も1度お目にかかりたく思っています。ではでは。

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  4. セとナのルンルン山日記2012年8月26日 9:55

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    デイダラボッチさん、こんにちは。
    楽しい仲間のお陰で楽しい山になりました。方向音痴のナは何時も助けられています。何しろ裏山も一人ではいけません(笑)
    もう少しトレーニングして力をつけたら山にご一緒したいです。
    その前にどこかでバッタリなんて・・でも顔がわかりません(涙)

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    セとナさん こんにちは!
    天候に恵まれてよかったですね。
    五竜から八峰キレットは6年前に逆から通りましたが、一枚岩のトラバースみたいなもの多く、濡れていると大変なのは解ります。
    下山後のお風呂のシャンプー!みなさん同じようです。

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  6. セとナのルンルン山日記2012年8月26日 16:18

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    akitakenkenさん、おかえりなさい。
    お互いにお天気に恵まれて最高の山行になりましたね。
    八峰キレット逆からの方が怖いかも。
    下山後のお風呂は天国のようでした。特に夏は。

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    念願だった北アルプスの縦走を達成、おめでとうございます。
    山々も青空をもって祝福してくださったようですね。
    道中、よくメモとっていたようですね。
    『え!こんなに几帳面でしたっけ』
    『山登りするためにはあたりまえのことです。』
    いま、会ったらこんな会話になりそう。
    勝手に想像しました。

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  8. セとナのルンルン山日記2012年8月27日 10:07

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    isamuさん。おはようございます。
    一年越しの北アルプス本当に嬉しかったです。やっぱり行くと決めたら平日でも(本当は平日の方が小屋も空いている)行く事だと今回思いました。
    セは几帳面といい加減が同居しています。(笑)

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