2009年6月 ハクサンイチゲが咲き乱れる杁差岳(飯豊連峰)

2009年(21年)6月4日(夜行)~6日

白い妖精、ハクサンイチゲは飯豊の山に似合いすぎ~



第一日目工程 6月4日~6月5日
  
友部IC23:25⇒新発田IC3:20⇒道迷い⇒奥胎内5:00~35朝食、トイレ
⇒林道⇒尾根取付6:35~40⇒姫子の峰7:55⇒滝見場8:50~9:10⇒
水場分岐10:00~10⇒大石山分岐12:15~50昼食(荷物デポ)
⇒杁差岳14:10~15⇒鉾立峰15:00⇒大石山分岐15:50~16:00⇒
頼母木小屋16:50

第二日目工程 6月6日

頼母木小屋4:00起床コーヒーを飲んで4:55⇒
頼母木山から先のハクサンコザクラ鑑賞⇒頼母木小屋朝食
5:45~7:20⇒大石山分岐8:05~10⇒姫子の峰10:55~11:05⇒
林道(尾根取付)11:55~12:00⇒水場12:05~13:00(昼食)⇒
奥胎内13:50~14:10⇒入浴(ロイヤル胎内パークホテル)500円
14:30~15:40⇒中条IC16:05⇒岩間IC20:15

👣

第一日目

どうしたことか出発二日前頃から下り気味の天気予報。
入り乱れる等高線。
出発日の17時発表の天気予報でようやく曇りに好転
だが風あり、ガスも?・・・
でもこういう時こそドラマチックな展望があったりして・・・。
日本海東北道が新発田ICから先は夜間工事通行止め、
やむなく下りる。
295号線を進むが市内は迷路(ナビついてませ~ん)
何時の間にか方向音痴になってしまったらしい。
いつもナをからかっていたセですが・・・
「ごめんね~。昼間ならば~」と妙に言い訳して神妙なセ。
そういえば二王子岳に行く時も夜中にあっちこっちうろちょろしたのも
ここ新発田市だったけ。
「ここ嫌だ~」なんて1人ぼやいてました。
色々あって胎内ヒュッテ着5時。
水戸ナンバーの男の人がアカショウビンの写真を撮りに来たと話していた。
尾根に取付くとすぐに木の根に掴まりながらの急登が始まる。



しばらく痩せ尾根。岩場もある。
以前ヘッドランプを落としたのもこの辺りだった。
谷底に転がり落ちていく音が長く続いていた。
セのヘッドランプはあれから二度ほど買いなおしている
ナは旧式のを今も大事に使っていま~す(重い)





滝見場着8時50分 
   
20分ほど大休止。
ここで登山口から一定の距離で付いてきた
ボランティア管理人さんが先行する。
残雪を食べ体を冷す。
純白のタムシバ、ムシカリ、黄色いマンサク、真っ赤な雪椿、
紫のムラサキヤシオなど色とりどりの木の花
足元にはカタクリ、イワウチワなどが咲いていて
疲れを紛らわせてくれた。
しかし、それから先の大石山がなかなか近づかない。
この急登を頑張ればそこはハクサンイチゲの天国が待っている。
頑張れ。誰もが苦しいんだ。

ヒメシャガ


雪椿~」みんなで鼻歌を歌ったりして。
ほんとに綺麗だった。


白いカタクリ


雪がうまいよ


大石山分岐着12時15分。

計画時間を大きくオーバー、でも昼食には丁度いいかも
35分休憩して荷物をサブザックに代え
杁差(えぶりさし)岳に向かって出発。
少し行くとハクサンイチゲがお出迎え。丁度見頃だった。
そこからはシラネアオイなども咲いていて楽しい稜線歩き
でも鉾立峰への登りはきつ~い。



イワテハタザオ?


シラネアオイ


再び急なお花畑の中の大下り。
そして又チシマザサの中の登り返し、
ハクサンイチゲのお花畑の向こうにぼんやり現れた杁差岳避難小屋。
そこから5分ほどで山頂。

杁差岳山頂着14時10分



相変わらずの強風にガス、たまらずカッパを着る友もいた。
避難小屋には4人居て山菜を並べて料理中だった。
水は権内尾根の長者平の融雪水らしい。
小屋の外に居た人は昭和25年頃からここを訪れているといい、
ここの登山道を切り開いた時の1人らしく
仲間のレリーフにお酒を手向けていた。
80歳、去年飯豊連峰をここから縦走したと言っていた。
重いザックに数知れないアップダウン。
容易に出来る事ではないよね。




15:50分大石山分岐着。

デポしたザックを背負い今夜のお宿、
頼母木(たもぎ)小屋に向けて出発した

大石山のハクサンイチゲの群生はこの山行の目的だった。
ドンピシャリのハクサンイチゲ、ガスが上がり始めて
二ツ峰が姿を現す。
そこから先は黄色い歓声と満面の笑顔。

ミネザクラ


二ツ峰をバックにハクサンイチゲのお花畑


  
今夜のお宿「頼母木小屋」はもうすぐですよ。
トイレはバイオレット式で綺麗だった。

頼母木小屋着16時50分
外にボランティア管理人がいたが、今夜は貸切、
夕食の準備と水汲みを分担。
雪渓上部の笹との境を笹に掴まりながら下りることにした。
引水の為の刈払い道を沢の源流を目指し、
もう一つ雪渓を越えて頼母木山直下の雪渓尻と沢の
交わる所、そこが水場だ。
雪の下から流れ出る水は冷たく慣れるまで
手が痛かったと水汲み班が言っていた。
ナは料理班、ナの料理はちょっと微妙だけどね。
往復20分位かかるかもね。
水汲み班3人「ご苦労様~。」


ゆったりまったりと時は過ぎて行き
何時の間にか夕日の気配、夕日がきれい 
今日歩いてきた杁差岳への白班模様の稜線がくっきり見える。
小屋もポツンと小さく見えた。
日本海沿岸の街も地上の星のように輝きだした。
ボランティア管理人さんが今の時期このような夕景色は
なかなか見られないと言っていた。
ラッキー
歩いていた時から眠たいと言っていたが今までで一番早い就寝
19時45分
「お休みなさ~い」


あんなに早く寝たのに起床4時で~す。
コーヒー飲んで頼母木山の先のハクサンコザクラを見に朝散歩。


ハクサンコザクラ 良かった咲いていてくれて。

ハクサンイチゲもみずみずしい

好評のキムチおじやの朝食を食べ
7時20分小屋発
まもなくお花畑に到着
後ろ髪引かれ、引かれ・・・後ろを振り向く。


大石山分岐8時5分着、5分ほど休んで転がり
落ちるような急坂の連続に・・・
姫子の峰10時55分
「ヒメサユリ?」 「私?」
「いや、そこに」 「な~んだ私かと思った」
行く時は気がつかなかったヒメサユリが数本咲いていて感動。
今日は登っていく人のなんと多いこと、
何人とスライドした事だろう。
杁差岳避難小屋に50人、小国町からも20人位の
団体が向かっていると言う。
小屋情報を把握している人が、
どこに泊まろうか迷いながら登って行った。

急坂を下って、くだって、

下って、くだって・・・


11時55分林道に出てホッとする。
途中の水場で昼食にした。
林道にはりっぱなカメラを持った人が沢山いた。
アカショウビンを見に来ていました。
「アカショウビン」ですよ~
誰?「アカション○ン」なんて言っている人は?。
茨城から来た団体さんもいました。
ロイヤル胎内パークホテル(500円)で汗を流し
出てきた時は紳士に淑女?
さあ~都会?に帰ろう
帰りは中条インターから乗れたので迷わず無事帰宅出来ました。
よかった、よかった


14 件のコメント :

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    山のだいご味が満載ですね。
    素晴しい眺望や、緑や雪や、可憐な花たち・・・
    そして仲間たちでしょうか
    ナイスですね~。

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    こんにちは! 6月の飯豊は残雪もありすばらしい!!
    小生は2009年9月に福島県側(飯豊鉱泉)から切合小屋1泊で登りましたが、小屋から上はガスで何も見えずでした。
    機会が会ったら福島側から新潟側に縦走したいと思ってます。

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  3. セとナのルンルン山日記2013年2月5日 12:42

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    JINJINさん、こんにちは。
    登っている時は苦しくて辛いのですが、
    その先に咲き乱れているお花に会うと
    何度でも通ってしまう山が飯豊連峰です。
    山仲間と同じ感動を味わえるのは最高ですね。

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  4. セとナのルンルン山日記2013年2月5日 12:53

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    akitakenkenさん、こんにちは。
    飯豊の山は何度登ってもいいですね。
    縦走が理想なんですが、車で行くので中々出来ずにいます。
    今年はヒメサユリの咲く時期に行こうかなと考えてます。
    やっぱりお天気のいい時に登りたいですよね。

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    待ってました!シラネアオイ。札幌近郊の山々にも自生しているのですがめったに会うことができません。林道、歩道沿いを避けて、誰も行かないようなところに咲くようです。
    私自身、まだ2回しか見ていません。その内の1回は夏の暑い時、汗をかきながらハーハーいいながら急斜面を登っていて、顔をあげたら眼の前にムラサキがかった花が咲いていました。感激!それ以来、この花が好きになりました。
    茨城は、もうふきのとうの季節になったんですね。
    こちらは雪と氷にしっかりと覆われています。
    今日からさっぽろ雪まつりが始まりました。例年、この時期になると暖気がきて気温がプラスになるのですが今年は様子がちがいます。
    今日の、日中の最高気温がマイナス4度になっています。
    ふきのとうを味わえれるのはまだまだ先です。

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  6. セとナのルンルン山日記2013年2月5日 18:46

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    ワカジィさん、こんばんは。
    初めて薄紫のシラネアオイを見た時は本当に感動しました。
    時々白いシラネアオイにも会う時があります。
    ちょっと得した気分になります。
    フキノトウを見つけると嬉しくなります。
    少し花が開き加減の時の天ぷらが一番大好きです。
    孫達も大好きであっという間に平らげてしまいます。
    北海道のフキノトウはどんな味がするのかな?
    雪の下のフキノトウが出てくるのはまだまだ先のようですね。
    近ければご馳走してあげられるのにね~。

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  7. デイダラボッチ2013年2月5日 21:25

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    セとナさん、こんばんは。
    足の松尾根は登っても降ってもキツイけど、
    それでもハクサンイチゲに出あうには最短距離だから、
    利用者は多いですね。
    私たちは懲りずに今年も石転び沢から登ります。

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    素晴らしい。
    ウーンー、実に素晴らしい。
    蘇ってきます記憶が!。
    足の松尾根の急登が。何時行っても睡眠不足でボロボロです。
    新発田に、若い頃の友人がいて、このあたり結構出没しているのですが、その新発田からも、遠いです。

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  9. セとナのルンルン山日記2013年2月6日 12:40

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    デイダラボッチさん、こんにちは。
    寝不足もたたって本当にきつかったです。
    でもその先に感動があるからキツイ登りにも耐えられるのですね。
    いいなぁ~、石転び沢。
    数年前までは石転び沢を登ろうと思っていましたが、
    あの最後の傾斜を登りきる自信がないので
    今年も又大日杉からヒメサユリを見に行こうと思っています。
    石転び沢はきっと素晴らしいんでしょうね。
    憧れの場所です。

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  10. セとナのルンルン山日記2013年2月6日 12:45

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    石川@さん、こんにちは。
    茨城から行くのには遠いですよね。
    前年に杁差岳~頼母山まで日帰りしました。
    荷物は軽かったのですが帰りはその軽い荷物も
    放り投げてしまいたい気分でした。
    ズボンは松ヤニべったり、眠いの一言でした。
    やっぱり山小屋泊でゆっくりまったりしながら
    お花にお酒に酔いしれたいですね。

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    yamasanpoです。
    ハクサンイチゲ、素晴らしいですね。
    この眼で見てみたいものです。
    今年は杁差岳へ計画してます。

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  12. セとナのルンルン山日記2013年2月8日 8:39

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    yamasanpoさん、おはようございます。
    ハクサンイチゲのお花畑には何回でも通いたくなります。
    そして下界には降りたくなくなってしまいます。
    この時期は虫が多いので、いつも虫対策に苦労しています。

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    ��月10日過ぎれば、粟ヶ岳のヒメサユリが綺麗ですよ。
    七合目から頂上ぐらいがヒメサユリロードです。
    この時期の、新潟の山は虫がとんでもなく多い時が有ります。

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  14. セとナのルンルン山日記2013年2月9日 15:08

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    石川@さん、こんにちは。
    粟ヶ岳にはまだ登った事がありません。
    ヒメサユリロード、ワクワクしてしまいますね♪
    初めて飯豊山で見た時は本当に感動しました。
    粟ヶ岳のヒメサユリも見に行きたいな。
    情報ありがとうございました。

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